【JACKSON’S】
”穴空きシンバルの魅力”
こんにちは。ジャクソンです。
今日はシンバルの中でも、”穴空きシンバル”に焦点を当てたいと思います。
大きな特徴は2つあります。まず一際目を引く、見た目。
初めて”穴が空いている”シンバルが世に出たのは確か2001年、デイブウェックルというドラマーがセイビアン社からコラボレーションしたEvolution というシリーズのシンバルを出した時だったと思います。Evolution O-Zone Crash という名のそのモデルは、2インチの穴が均等にシンバルにあけられていて、最初にカタログで見たときにUFOのような、近未来感あふれる出で立ちに心を奪われたのでした。O-Zoneはたちまちドラマーの間で話題になり、使用され、現在ではほとんどのシンバルメーカーが独自にデザインした穴空きシンバルがラインナップに並んでいます。
実は、これらが有名になるだいぶ前に、穴空きシンバルの前身とも言える、EFXという名のシンバルが、ジルジャン社から発売されていました。無数にあけられた二種類の小さな穴とジングル(タンバリンに付いている金属の輪)が装着されていました。このモデルはもともと、電子音楽や打ち込みサウンドに合うようにデザインされたRe-Mixというシリーズの目玉商品でした。しかし、購入したドラマーがこぞって、そのジングルだけを取り外して、その特徴的な響きを好んで使用していたのがきっかけで、噂を聞きつけたジルジャン社も、改めてデザインし直した新生EFXを発売するのでした。
そう、穴空きシンバル2つ目の特徴は、サウンドです。穴が空いているので、振動などが変化し、通常のシンバルよりもピッチが高く、攻撃的で、響きが短く、そして複雑な倍音がありトラッシーです。曲中でここぞというときに演奏すると、とても効果的なシンバルです。最近では、穴空きをハイハットとして使用したり、他のシンバルと重ねてさらに激しい音を作ったりするユニークなドラマーが増えています。穴空きシンバルは、私のドラムサウンドや、Ryu Matsuyamaの楽曲にも、なくてはならない存在です。
最後に、穴空きシンバルには通常のシンバルではできない裏技があります。
その秘密は、動画をご覧になってみてください。
穴空きシンバルの生みの親、Dave Weckl
Ryu Matsuyama – Taiyo 向かって一番左が穴空きシンバル
穴空きシンバルの裏技的使い方